【オリジナル】ノヴァーク設定等 [一次創作]

ノヴァーク.jpg

参加しているヨーロッパファンタジー世界観シェア企画より、
なななななんと、黒さんにorganxfishのキャラクター『暗殺者ノヴァーク』のイラストを描いていただきました!
ヒャーッ!!もう地面に顔を擦り付けてのっぺらぼうになる勢いで感謝です!
黒さん考案の暗殺ギルド『リヴデューザ』(http://kusosousaku.blog.fc2.com/)所属のトビトカゲさんです。
私のへっぽこ設定画がこんなにカッコ良くなって帰って来るとか、
送っていただいたファイルの前で震えました、'`ィ (゚д゚)/

「続きを読む」からアタッチメント詳細設定画と、
折角なのでと書き下ろしたリヴデューザをメインにしたSSをどうぞです。
ノヴァーク_設定.jpg

背中がとっても豪華です。
『氷のように冷たいトカゲ』という設定のもと、青をメインにデザインしていただきました。
主な兵装はプライマリが『サリューダ(鎖鎌)』、セカンダリが投げナイフです。
とにかく素早い。パワーよりもスピード派。
暗殺者というよりはどっちかってとニンジャに近いかもです。

サファイアの足環がチャームポイント。
黒さんのメインキャラクター・ドレイコさんが頭に赤い羽根飾りをつけていたので、
ノヴァークは足、かつ対照的な青いアクセサリにしました。

「ドーモ、ターゲット=サン。ノヴァークです」
「アイエエエエ!? ナンデ!? リヴデューザナンデ!?」

※本編にそんなシーンは金輪際ありませんのでご安心下さい




****

『夜来妖香』

「どうした、足でも竦んだか?」
 そう声を掛けられた瞬間、足元の屋根瓦がカタリと鳴った。そしてそれを「図星である」と受け取ったらしい相棒は、鼻を鳴らして笑う。
「しっかりしてくれ。一世一代の大博打なんだぞ」
 低く落ち着いた声は小さかったが、それは一度夜の闇に乗るなり疾風の如き鋭さでノヴァークの耳へと届いた。人間の言葉とは全く異なる言語体系を持つトビトカゲの声は、例えヒトがそれを聴いたとて、鳥の鳴き声にも似た残響だけを捉える程度だ。
「博打? おかしなことを言うものだな相棒、『これ』はもう何年も前から計画されたものではなかったか」
 屈み込んだ屋根の縁から遥か前方を見やり、次いで風の強さと向きを確認する。今頃、地下から王城へと続く坑道の中ではムスチェルルイの反乱騎士たちが息を殺して鬨の声を待っているはずだ。そして他でもない、その嚆矢を放つべしとの任務を請け負ったのがトビトカゲ率いる暗殺集団・リヴデューザであった。
 無能で無慈悲な圧政を敷き続けたこの国の王を倒さんと、地方領主であるライオネス・ストリグスキーが秘密裏に計画を考案したのは数年前のことだ。この腐りきった国を、そこに暮らす民を救うには、やはり王の首を刎ねねばならぬと。
「ストリグスキーにとっては予定調和だろうが、我々リヴデューザにとって『これ』が大きな賭けであることに違いはない。失敗すれば、我らは安住の地を失う。それだけはあってはならん」
「なるほど」
 年長である相棒の視線は、どうやらこの謀反自体を飛び越して種族の行く末をも案じているようだ。それはまだ若い暗殺者であるノヴァークには理解し難い感情であったが、同時に、彼がこの戦の先に見ているものは決して殺伐としたものではないことが分かる。
「息子はいくつになった? この作戦には来ているのか」
 相棒からの答えはない。ノヴァークもまた、それきり問い掛けるのを止めると装備品を確かめ突撃の準備を整える。夜風は冷たく、また身に凍みる。しかしそれも束の間であろう。眼下に広がるムスチェルルイの王城は、これから文字通り火の海と化すのだから。
「そろそろ時間だ」
 暗闇の中、夜の時刻を告げる最後の鐘が鳴る。重い鎖の音を立て、ノヴァークは傍らに控える相棒の肩を叩いた。
「行こう。幸運を、相棒」
 瞬間、強い風と共に尖塔から二つの影が消えた。

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