映画『バトルシップ』のウーンとイイネ! [雑記・メモ]

何やら巷では「イイネ!」と「ウーン」の双方の感想が飛び交うらしい『バトルシップ』。
ようやく自宅で鑑賞しました。
基本的には楽しく鑑賞出来たのですが、自分もやはりどこか「ウーン」と思う所がありまして。
「イイネ!」という所とちょっと「ウーン」だった所と、二つの視点から感想を書こうと思います。
だらだらと長いです。


まず初めに、この映画の「ウーン」な所から。
登場人物の名前や特徴をしっかりと覚えられませんでした…。
私の理解力がなかったのと、登場人物の描写がちょっと足りなかったのと、多分両方が原因。
主人公の名前すら、おぼろげです。アレッ……クス…だっけ?あれ?みたいな。
彼が海軍に入った理由は分かりましたが、どのような経緯を辿って大尉という地位に上り、
映画の中であれほどのリーダーシップを発揮できたのかというのがよくよく分かりませんでした。
序盤はとにかく愛すべき馬鹿、問題児という描き方をされていましたので「??」と。
この辺はもう一度観る時に、何か漏れがなかったか気をつけて鑑賞しようと思います。

主人公の他にも各登場人物の見せ場というか、何故この人がこういうことが得意で、それが敵であるエイリアンにどれだけ有効であるのか、という理由付けも薄かったように思います。
主人公に関してはその指揮力の高さが天賦の才であったのか、それとも兄の教育の賜物だったのか。
土壇場とは言え突然司令官として動くようになり、その指示も後半は的確かつ気分の良いものでしたが……そこに至るまでの道程が分かり辛かった。
あと、誰が死んで誰が生き残っているのかもよく分からず状況把握に手間取ってしまいました。
しかしながら、ちょっとずつ成長しつつ、指揮を執る主人公の姿はカッコ良かったです。

二つ目は、背景描写が力不足だなと思う反面、前置きがとにかく長いということ。
恐らくこの映画の本番は、あのアナログ(いや電気は使ってるだろうけど…)な記念艦を手に入れてからだと思うのですが、そこまでが長かった。その後はもう「うおー反撃だー!キタ━(゚∀゚)━! かっけええええ!!」の嵐だっただけに、残念です。

三つ目は、最後まで侵略してきたエイリアンの意図に全く触れられず、結果として映画自体がベタな勧善懲悪モノにすらなりきれなかったということ。とりあえず侵略したいんだなーというのは理解出来たのですが、何の為にあの装置を使おうとしていたのか?とか、色々。
一人(一匹?)くらい、裏切って仲間になるくらいのキャラが敵にも居たらいいのになあ、と思いました。
最初に主人公に記憶を流し込んだ?と見えるエイリアンが居ましたが、結局その内容も回収されず仕舞いでした……。残念。

四つ目は、途中からペンタゴンが完全に空気になっていたこと(笑)。
せっかく海上の孤立艦隊の戦いなのだから、海の上ならではの孤立感・絶望感であるとか、何故この戦いが海の上、船の上でなければならなかったのかとか。
如何に空の軍事力が主人公たちの救援に駆け付けられなかったのか、というエピソードも欲しかったです。
冒頭で航空勢力(待機中だったけど)が軒並みやられてしまった描写はあったので何となくは分かったのですが、敵勢力であるエイリアンの総合的な火力と、味方であるアメリカ軍の総合的な火力との対比がわからず一抹の不安を覚えました。



さて、今度は「イイネ!」というところ。
まずはチキンブリトーに始まり、チキンブリトーに終わる。これに尽きるでしょう。
映画を観ながら「ウーン」と思っていた私ですが、これだけでだいぶ色々解消されました。
チキンブリトーが食べたくなりました。食べたことがないので、食べてみたいと思いました。
ラストは「あれ?これで終わっちゃうの?え?まじで?」と感じたのですが、最後の最後で色々挽回出来たと思います。

二つ目。
あの映画『トランスフォーマー』の血脈をこれでもかと見せつけられたこと。
事前情報はほとんど無しの状態で観たのですが、「なるほどあの製作会社か」と分かるほどにニヤリとするCGやSEが満載でした。
教えて下さったツイッターのフォロワーさんに感謝!
そういう意味では、この映画は製作会社にとって実に意欲的な実験作だったようにも思います。
『トランスフォーマー』では描写しきれなかった映画製作においての合成技術であるとか、
水の表現にまつわる特殊効果などについて積極的に提示される「俺等はこういうことも出来るんだぜ!」という製作陣のアピールにシビレてしまいました。

三つ目は、浅野さん扮する自衛隊員の立ち位置。
なかなか良かったと思います。特に狙撃シーンが。
主人公の言う『孫氏の兵法』についても、きちんとオチが用意されていて思わず笑ってしまいました。
教養はあるけれど、どこか抜けている。そんな主人公のコミカルさも表現出来ていた良いエピソードだったと思います。

四つ目。各所各所の演出が素晴らしい。
とにかくかっこいいです、王道と言っても良いほどに「キタ━(゚∀゚)━!」とワクワクするような、スカッと出来る演出が多くありました。接射でエイリアンに艦砲をブチかますところなんか、最高でした。
ただ、個々の演出は凄く良いのにシーンの流れがぎこちないというか、ブツ切りの連続だったのが本当に残念です。
シーンごとにディレクター違うのか?と思わせるほどには緩急の付け方に若干の違和感を覚えつつ。
お気に入りは記念艦の発進~砲撃シーンと、義足の元ボクサーがエイリアン相手に殴り合うところですね。
殴ったらエイリアンの歯が飛んだとか、あそこは文句無しにカッコ良かったです。

最後に、後半登場する老兵たちが本当にカッコいい!!
本当にカッコいい。二回言う。
欲を言えば最後に残った一隻であるあのアナログな記念艦が、デジタルデジタルしているエイリアン艦に対してどれだけ有効であるかとか、そういう対比というかオプションがあったらもっと燃えたかも。
精密射撃の難しいであろう駆逐艦が、どうやって敵の飛び道具を回避したり、主砲でダメージを与えるか、またどうやって敵の弱点を突くかという作戦面も断片的ではありますが描写されていて良かったです。
そうでなくとも、そこからの反攻劇からはとにかくスピード感もあって面白かったですね。燃えました。
お約束な展開もあるにはあるのですが、「うおおー!!」となれました。


次回はチキンブリトーを食べながら鑑賞したいなと思いつつ。
楽しい映画でした!
続編があるなら、是非観たいと思える映画でございました~。
(あと、もしあるのならディレクターズカット版。あるんだろ?あると言ってくれ…ッ!)

タグ:映画 雑記
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。